第10回公演
第8回盛岡市民演劇賞大賞受賞作品
作・演出:遠藤雄史
大人になるにつれ、それぞれがそれぞれの道を歩み始めた佐倉家の兄弟四人。そんな彼らに起きる、不思議な七日間。
◆あらすじ◆
人口約30万人、中核都市モリオカ。モリオカの中心部を流れる川沿いにひっそりと建てられている神社があった。
その神社の近くに居を構える「佐倉(さくら)」家。
佐倉家長男「恭一」は中学校教員、二男「幸二」は中小企業の営業マン、長女「櫻子」は駅ビルに入っているショップの店員、三男「健吾」は大学4年生。
四人はそれぞれ小さい頃、父「春雄」に連れられて家の近くを歩くのが好きだった。父に連れられて近所の神社の縁日に行くのが好きだった。家の二階から見る景色が好きだった。
しかし、いつしか結婚を機に独立する者、家から何となく離れ一人暮らしする者、県外の大学に進学する者、家に居つく者、それぞれがそれぞれの道を歩み始めた。四人が顔をあわせるのは一年に一度あるかないか。兄弟は一番身近で一番遠い他人だった…。
そんな四人が久しぶりに顔を揃える。それは、父「春雄」が亡くなったからだった。それぞれ問題を抱える四人が…、決して交わらなくなった四人が…父「春雄」を送りだす。
そんな佐倉家四人に起きる不思議な七日間。