第2回公演
封身亞身




西遊記をモチーフに、理想郷を求めて戦い続ける人々を描いた逸作!



あらすじ

塔が国家の象徴である時代…。塔が民を護る時代。
塔が楽園の象徴である時代…。塔が人を縛る時代。
塔を壊そうとする男、塔を護ろうとする男。 二人の想いが全てを突き動かす。



公演の思い出

【遠藤雄史】
実は劇作家エンドウ(←こう書くとなんかスゴイ人みたい(笑))としては、2作目「封身亞身」が一番お気に入りだったりします。
旗揚げ公演「躯」が終わり放心状態の最中、ぼんやりとこの作品を考えていました。「塔」についての話しにしようというのは、結構前から考えていました。
「塔」=「バベルの塔」。「バベルの塔」=「破壊」「分散」「破滅」。安易な思いこみが頭に浮かびます。
壊すということは簡単なことではありません。
そのうえ、「壊す」というのは、さまざまな人間の営みを無に帰してしまう恐れがあるわけです。
主人公がそれを踏まえた上で、なおも壊すということは生半可な覚悟ではないはずなのです。
そんなことを考えながら、壊す側、護る側という単純な2極の対立構造を頭に思い浮かべました。
案の定、脚本のプロットは考えつきません。エンドウ自身、「壊す」というのは勇気がいるものだったからです。
そんなときに、ある人が言ってくれました。
「どうなるかわからないから壊すという選択肢が生まれる。壊さないと分からないものもあるんじゃない。」
衝撃的でした。そっかぁ…。そうも考えられるんだ。
よし、ただ壊すのではなく、徹底的に壊そう。主人公に、総てを壊してもらおう。
そして、生まれたのがチラシのキャッチコピー「ぶち壊すのさ」。
それからはとんとん拍子にプロットをたて、脚本を書き進めていきました。
練習、仕込みは苦難の連続でした。全員苦労したと思います。
その中でも、安仁屋と大館は一番苦労したのではないでしょうか。
役者としても、スタッフとしても一人前として急に放り出され、わけがわからない状態ながら、必死にくらいついてきてくれました。
書くと安っぽくなってしまうのですが、ものすごくがんばってくれました。だからこそ、今ではTCTにいなくてはならない役者、スタッフになったと思います。
TCTの役者、スタッフがそれぞれの壁をぶち壊してくれた公演がこの2回目だと感じています。
そして、エンドウ自身、この本はもっとよくなると思っています。もう一度、修正して世に出したいと想いがある本です。



キャスト

  • 福士晴彦
  • 柏木史江(フリー)
  • 安仁屋美峰
  • 布田智章
  • 菅野崇
  • 國久知総
  • 遠藤雄史
  • 大館博昌
  • 柿崎則子
  • 市毛美穂子
  • 高崎美絵
  • 熊谷康亮


スタッフ

  • 脚本・演出:遠藤雄史
  • 舞台監督:福士晴彦
  • 舞台美術:安仁屋美峰
  • 舞台装置:安仁屋美峰 熊谷康亮 市毛美穂子
  • 音響:布田智章 佐藤悠一郎
  • 音響効果:藤原聖子
  • 照明:大館博昌 三嶋由利子(よしこ)
  • 衣装・メイク:高崎美絵 柏木史江(フリー) 柿崎則子 蠣崎彩
  • 宣伝美術:水原宏和
  • 映像効果:岩淵崇
  • 制作:菅野崇 羽深庸子 國久知総



概要

【日時】
2002.2. 9(土)15:00〜
        19:00〜
2002.2.10(日)15:00〜
 
【場所】
盛岡劇場タウンホール
 
【料金】
  • 一般:前売1000円 当日1200円
  • 高校生以下:前売・当日共800円

  •  


    ※舞台写真はPCサイトでご確認ください。


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