▼公演概要
第5回公演

作・演出:遠藤雄史
伝説の中学生探偵轟剣参が風林学園で大暴れ!初のシリーズ化か!?
◆あらすじ◆
荒廃した都市に燦然とそびえ立つ私立中学校があった。その名も「風林学園」。
文武両道を重んじ、数多くの偉人を輩出したこの学園には一つの伝説があった。
それは、各部に保管されている「風」、「林」、「火」、「山」の木刀を制した者は
伝説の剛刀「風林火山」を手に入れることができるというものだった。
「風林火山」を手に入れんが為、各木刀の所持者が熾烈な争いを繰り広げる中、
伝説の中学生探偵、轟剣参が風林学園に乗り込んできた!
剛刀「風林火山」とは?そして、「風林火山伝説」とは?ついにその謎が解き明かされる!
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日時
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2003.10.12(日) 15:00〜/19:00〜
2003.10.13(月) 15:00〜
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場所
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盛岡劇場タウンホール
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キャスト
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【轟剣参】福士晴彦
【林鬼】布田智章
【雲のジョー】菅野崇
【ハットリ】熊谷康亮
【上泉基子】高崎美絵
【ジョーマ】國久知総
【紫遠】柿崎則子
【宮本緒里】安仁屋美峰
【ピンキー】池田幸代
【謎の男】水原宏和
【関斎】遠藤雄史
【風華】柏木史江(フリー)
【山の王芽】東隆幸(劇団・風紀委員会)
【火石】三浦貴之(劇団・風紀委員会)
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スタッフ
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【舞台監督】福士晴彦
【舞台美術・舞台装置】福士晴彦 熊谷康亮 安仁屋美峰 池田幸代 東隆幸(劇団・風紀委員会)
【小道具】安仁屋美峰
【照明】三嶋由利子(よしこ) 三浦貴之(劇団・風紀委員会) 藤原聖子
【音響】布田智章 佐藤悠一郎
【音響効果】高橋拓未(岩手大学劇団かっぱ)
【衣装・メイク】高崎美絵 柿崎則子
【宣伝美術】水原宏和 柏木史江(フリー)
【写真】柏木史江(フリー)
【制作】菅野崇 國久知総
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料金
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【一般】前売:1000円 当日:1200円
【高校生以下】前売・当日共:800円
▼公演の思い出
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遠藤雄史
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『宣戦布告』に続く学園物の『剣参推参』。
伝説の中学生探偵。伝説の剛刀「風林火山」。木刀を廻る対立構造。ありえないお色気たっぷりの養護教諭(笑)
このような荒唐無稽の世界観をお客さんに伝える上でとても大切なのは衣装と小道具でした。
正直、中学校という設定はすごく迷いがありました。
男性は学生服だからどうにかなるとして、女性の衣装は作らなくてはいけないわけです。
しかも、素材が安っぽいと説得力がなくなります。
第四回公演『雲の流れ竜の乱れ』のような衣装は見ただけで、衣装のレベルの高さはわかります。
しかし、当たり前のようにある制服を作るということは、並大抵な難しさではないはずです。
それを、見事克服した衣装のアには頭が下がります。
女性が着ていたあの制服は全部手作りなんですよ。しかも、殺陣も可能な抜群の動きやすさ!
殺陣を体育で取り入れたいという中学校はどしどし、TCTまでご連絡下さい(笑)!
そして、小道具。殺陣が中心にTCTの舞台において剣はものすごく重要です。
しかも、役者が殺陣をしやすく、キャラクターの個性が伝わる剣なわけですから。
そのうえ、「雲のジョー」がもっているのはでかい鉛筆!
それを全て作り出す安仁屋はものすごいです。刀匠と言っても過言ではございません。
そのうちブランドとしてたちあげてもいいぐらいです。
もちろん、装置、照明、音響、音響効果、制作、宣伝美術といった素晴らしいスタッフ力が合わさって『剣参推参』は完成したのであります。
話は変わり、設定について書きたいと思います。
本当は「轟剣参」君に謎解きをさせたかったのです。だって、伝説の中学生探偵ですから。
いろいろ考えました。
其の1 進路指導の火石先生が過去の殺人を隠すためにでっちあげた風林火山伝説。
其の2 風林火山を手に入れると、湖に眠っていた古代遺跡が姿を現す。(「ル○ンV世カリ○ストロの城」みたい)
其の3 風林火山をめぐって殺人事件が起きる。しかし、風林火山をめぐって殺陣をするわけだから、ねぇ…。
結局、謎解きをさせると2時間半以上の話になるのでやめちゃいました(笑)
そんなわけで、とにかく力技でねじ伏せる中学生探偵「轟剣参」君が誕生したわけです。
まぁ、その方が福士晴彦氏の良さを存分に引き出せるかなと。
最後に。実は「轟剣参」君はシリーズ化をねらっている作品なんです。
いつの日か、また「轟剣参」君が舞台にあがることを願って…。
次回の題名は『剣参君は二度死ぬ』(仮)!なんちゃって(笑)